ピンクのツイードのスーツに身を包んだジャッキーは、凶弾に撃ち抜かれた大統領の血だらけの頭を膝にかかえ、何事かを必死に叫んでいる。数時間後、大統領の遺体とともにワシントンに戻ってきた彼女は、突如としてふりかかってきたおぞましい出来事をなんとか受けとめようと固くこぶしを握りしめていた。スカートには血の染み。誤解を恐れずに言えば、そんな場面にあってもジャッキーはジャッキーとして厳然とエレガントにさえ見えた。時はさかのぼり、幸せの真っただなかにいる(かのように思える)ジャッキーの美しさにはさらにため息が出る。意志的な眉に知性をたたえた茶色の瞳、大きく魅惑的な目元。高い頬骨には抗いがたく他人を惹きつけるチャームがある。ダークブラウンの髪は豊かにゆったりとカールされ、しっかりとした骨格の手足は、いつもほどよく日に焼けてオリーブ色に輝いている。こうしたジャッキーを構成しているひとつひとつのパーツを全体としてまとめると、“ちょっとお転婆、でも生き生きと賢い女の人”という雰囲気になる。なぜか“女の子”で、“女性”ではない。